ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち展の感想(2015年:パナソニック 汐留ミュージアム)

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ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち展
会期:2015年10月29日(木)~12月20日(日)
会場:パナソニック 汐留ミュージアム

ポスト印象派の画家と言えば。

ゴッホセザンヌ?それともゴーギャン??

印象深い画家ばかりの中、私はゴーギャンが一番地味だと思っていました。

何となく印象が薄かったせいでしょうか。美術展に行くとゴーギャンの絵をよく見かけますが、そんなに「おおお!」って感じはなかったんです。

と言うのも、色使いが何か暗い…明るい絵が好きな自分にとって、暗い絵はなかなか興味を持ちづらいものだったので。

でもいろいろ調べてみると、ゴーギャンもなかなかカツカツの生活をしていたらしく、特に人生の後半は金銭的に悲惨なものだったらしいです。

だから絵の具も、うすーく伸ばして大事に使っていた。なので経年劣化で褪せてしまったり、キャンバスの色が浮いてしまったりして、汚い色になってしまいがちだったそう。

(ゴッホなんかも貧困だったそうですが、めっちゃ盛ってますね。まあ彼はあの性格だし、弟の援助がありましたしね…)

でももちろんキレイに残っている絵もあるし、汚れてしまった作品も、絵を修復する技師のお陰で、当時の色合いが復活したりしています。

つまり、キレイなゴーギャンの絵を、私はあんまり見てなかったってことです。

そしてこの看板の絵。

この黄色とピンクと青の組み合わせを見たときから、絶対原画観にいかなきゃ!と思っておりました。

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今回の展示会場は「パナソニック 汐留ミュージアム」

JR新橋駅から徒歩8分、「パナソニック 東京汐留ビル」の4階にあります。

とてもキレイなオフィスビルの中にあり、他の階はショールームやオフィスになっています。

ここは上野や六本木の美術館と比べると、ものすごく狭いです。かなりコンパクトな美術館ですね。

日曜日の16時くらいでしたが、オフィス街のせいか人通りはあんまりなし。

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これが入り口です。

混雑具合は、実は混んでるかと思ってたんですが…すいてますね。

土日でもゆっくり観られると思います。(キリコ展の時は入場制限してた)

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ビル内は撮影禁止みたいでしたが、この看板はOKらしいので一応撮りました。

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ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち展の概要

展示の構成はこんな感じ。

  • 第1章:1886年 ゴーギャンの最初の滞在
  • 第2章:総合主義の創出
  • 第3章:ル・プールデュでの滞在とグループの拡大
  • 第4章:ブルターニュでの最後の滞在、そして最後の仲間たち

今回の展示は、ゴーギャンを中心に、フランス北西部にある芸術家が集まる村「ポン=タヴァン」の画家たちの作品を集めたものでした。

出展されている作品は、27作家・約70点です。

ゴーギャンは12点くらいだったような?思ったより少なかったですね。

ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち展の感想

私は印象派、ナビ派、ポン=タヴァン派、象徴主義ら辺の絵が大好きなので(特にモーリス・ドニが好き)、ゴーギャン以外の画家の展示作品にも大興奮でした。

印象派から派生した、象徴派っぽいモチーフ・神聖な感じの色使いがたまらなく好きです。

今回一番気になった作品はアンリ=ガブリエル=イベルス「礼拝行進」と言う絵でした。

文字通り礼拝する人々のパレードみたいなのを描いた絵なんですが、一見宗教画ですけど、象徴主義と言ってしまうにはゴミゴミしてて風俗画の雰囲気もあるし、不思議な絵でした。

なんだろう、やっぱり光が黄色で影が青いところに惹かれるのかなぁ…。

その辺自分でもわかりません。私は最近、人ごみの絵を描きたいなぁと何となく思っていたので、目が行ってしまったのかも知れません。

あとゴーギャンの、看板で使われている黄色い背景の絵の原画を観て、何となーく世の中に対してイジけた感じがするところ、社会生活に対しての皮肉めいたものが見え隠れするような…そんな印象を受けました。特に女の子の目つきが。

ゴーギャンはこのあとタヒチに行ってしまい、南国の原始的な生命力を、神聖な目線でキャンバスに綴ったわけですが、今回展示されていたものは、その前身とも取れる興味深い作品だったと思います。

いかがでしたか?

買ってきたポストカードとか。図録は惹かれたけど買いませんでした…。

確か2,400円だったかなぁ、図録ってちょっとお高いですよねやっぱ。

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