ミスチルの歌に「FIGHT CLUB」というものがありまして。
※アルバム「REFLECTION{Drip}」収録
歌詞は要約すると「ファイト・クラブでブラット・ピッドが熱演してる役に憧れてる友人がいるんだけど、いつも見えない敵と戦っててヤバい。でも一人ぼっちよりマシだからキライな奴にでも絡むんだろ?わかるよ」みたいな感じ。
ネット上でも見えない敵と戦っている人をよく見かけますが、もしかしたらそういうのを見て桜井さんは風刺ぽく歌を作ったのかも知れません。リアルでもいるだろうけど完全にヤバい人だからそれ。
なので、ミスチル好きの私としては結構前から気になっていまして。
たまたまAmazonで配信されているのを見つけたので観てみることにしました。
『ファイト・クラブ』(Fight Club)1999年/アメリカ映画
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:エドワード・ノートン、ブラッド・ピット、ヘレナ・ボナム=カーター他
!!!ネタバレ注意!!!
ファイト・クラブの感想
私の評価:★★★☆☆
ミスチルの歌聴いて想像してたのと違う…と真っ先に思いました。
主な内容
- くたびれた真面目弱気サラリーマン(主人公)と頭おかしいチンピラが意気投合
- ファイト・クラブ(ケンカサークルみたいなやつ)に参加して「殴り合ってる時が一番生きてるって感じがする!楽しい!!」って感じに染まっていく主人公
- チンピラが作った反社会組織に参加させられ、そろそろヤバいと気付く主人公
- チンピラが突然「俺はお前だよ」と言い出して主人公困惑
- 何故か最後にラブ展開
もうラストシーンで笑っちゃったよね。
崩れていくビルを見ながら手を取り合う二人…ふざけてると思います。
※ホモではありません
何これぇ…と思ってレビュー探したら「何でこんな映画作ったのか全然わかんない」とか書かれてますしね。
役者さんの演技は素晴らしくていいんですが、これ下手な役者さんだったらちょっと観れないかも知れないです。
エドワード・ノートンとブラッド・ピットは言うまでもなく熱演。ヘレナさんも今よりお若くて可愛い…でも昔からこういう狂気じみた役ばっかりだったんでしょうか…。キーキー言いながら怒ってる顔と、キュンってした時の乙女顔は変わらないですね。
消費社会で暮らす空虚なサラリーマンが、自由奔放に生きている人間に出会い、刺激されて解放されていくんですが、それぞれの心の闇が見えてちょっと嫌でした。最近は私も「その日が楽しければいい」という刹那的な生き方も悪くないな、と思ったりもするんですけど。
でも人間って不満を解消してもまた次の不満が出てきてしまうものだし、現状の幸せで満足して受け入れる方が手軽なんですよね。堅実だし。そうやって平和に暮らしているからこそ、楽しめる映画なんじゃないかなー思います。
「私生きてる!!」って感じるときが人生で一番楽しい瞬間だってことだけには同意なので、あの意味不明なラストシーンも「私たち今生きてる!!」って二人が実感した瞬間だったのかも知れません。
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