プラド美術館展—スペイン宮廷美への情熱
会期:2015年10月10日(土)~2016年1月31日(日)
会場:三菱一号館美術館
プラド美術館は、スペインのマドリードにある美術館です。
私の中では、スペインで活動した画家と言えばエル・グレコなんですが、その作品をたくさん所蔵している美術館だそうなので、こちらの展示に興味を持ちました。
なので結構前に、前売り券を買って楽しみにしていたんですが、なかなか行けなくて…始まって1ヶ月以上経過してから行くことに。
会場の三菱一号館美術館は、東京駅から徒歩数分のところにある美術館です。
赤レンガの茶色い建物が目印。
巨大なビルばかり並ぶオフィス街の中、ひと際目立つレトロな建物です。
でもちゃんと看板があるので、見逃すことはなし!
ポスターは3種類あるようです。
メインの黒いのがアントン・ラファエル・メングスの「マリア・ルイサ・デ・パルマ」で、
下の赤がヒエロニムス・ボスの「愚者の石の除去」、
緑のがバルトロメ・エステバン・ムリーリョの「ロザリオの聖母」が
それぞれ印刷されています。
この中では「ロザリオの聖母」(入り口写真の一番左下にあるやつ)が一番好きかなー。
入り口の様子。
今回の混雑具合はと言うと、土曜日の昼間でしたが結構混んでました。
大混雑!って程ではなかったと思いますが、ゆっくり見たい方は平日をオススメします。
プラド美術館展の概要
今回の展示はプラド美術館が所蔵する、主に16~17世紀の絵画の中から、小作品をメインに100点ほど集めたものでした。
作家の数も多いので、キャプションに画家の説明があったりと、なかなか細やかな展示でよかったです。
展示は7章立てで、以下のような感じでした。
- Ⅰ 中世後期と初期ルネサンスにおける宗教と日常生活
- Ⅱ マニエリスムの世紀:イタリアとスペイン
- Ⅲ バロック:初期と最盛期
- Ⅳ 17 世紀の主題:現実の生活と詩情
- Ⅴ 18 世紀ヨーロッパの宮廷の雅
- Ⅵ ゴヤ
- Ⅶ 19 世紀 : 親密なまなざし、私的な領域
プラド美術館展の感想
美術館自体が狭いので仕方ないのかも知れないんですが、大きな作品はかなり少なかったです。
ただしやはり名品ぞろいで、小作品でも緻密にして精巧、職人技だなーって思えるような絵がたくさんありました。
宗教画が一番多く、肖像画や風俗画などもチラホラあった感じです。
私は普段あんまりこういう絵の展示には行かないんですが、古い年代の絵もいいなぁって思えるラインナップでした。
普段あんまり見られないゴヤも堪能できたし。
ゴヤは鳥が上手なので、天使の羽が綺麗に描けていました。
期待していたエル・グレコがあんまり無かったのが残念でしたが…。
でも、こういう宗教画って心が洗われる…と言うか、絵の中に邪念が無い感じがして、普段から煩悩に塗れてる私からすると、何とも清廉な気分になれてよかったです。
いかがでしたか?
買ってきたポストカードと、チラシなど。
よく見たら2枚とも、天使がいるポストカードでした。
これは両方とも原画は小さいけれど、すごく綺麗な絵でしたよ。
左はひと目でエル・グレコって分かるインパクト!