ジョルジュ・ルオー展 ―内なる光を求めて
会期:2015年10月24日(土)~12月20日(日)
会場:出光美術館
ジョルジュ・ルオーは野獣派の有名な画家ですが、私はパナソニック汐留美術館での常設展示をチラっと見たことがある程度でした。
でも今回この作家のみの展示があると言うことで、何となく観に行ってみることに。
場所はJR有楽町駅から徒歩3分くらいのところにある「出光美術館」です。
初めて行く美術館でしたが、帝国劇場のすぐ脇と言う分かりやすい場所にあったため、迷うことはありませんでした。
結構きれいなビルでしたのでそんなに古くないのかな?と思ったんですが、何と1966年開館とのことで…。今まで何で来たことなかったんだろ?って言うくらい歴史が古いですね。
立派なエントランスです。
入口横のポスター。うん、ガラス越しで見づらい。
混雑具合は、普通くらいでした。すいてる方かな?土日でもゆっくり観られるレベルです。
ジョルジュ・ルオー展の概要
出光美術館は思ったより中が広く、展示数も多めでした。
小作品中心で、おおよそ150点くらい?
構成はこんな感じ。
- Ⅰ 初期のグワッシュ・水彩画・油彩画
- Ⅱ 中期のグワッシュ・油彩画
- Ⅲ 銅版画の代表作 -銅版画集《ミセレーレ》
- Ⅳ 油彩画の代表作 -連作油彩画《受難》
- Ⅴ 後期の油彩画
ジョルジュ・ルオー展の感想
富裕層や政治への不信感・批判に溢れた作品、サーカスとか風俗系の作品、カトリック信者としての信仰に根ざした作品、と言う風にハッキリ分かれていて、画家の精神の流れがよく分かる展示でした。
私はこの人の画風そのものは好きではないんですが、生涯一貫したその作風や思いの丈には、とても好感を持ちました。
しかし絵の横にある解説ではよく「輝くような色彩」とか表現されているんですが、私にはどうもそうは思えませんでしたね。
確かに鮮やかな原色をたくさん使っていて、綺麗っちゃ綺麗なんですが、黒い主線のインパクトが強すぎて。シンプルなモチーフの裏に燻る、怨念と言うか執念、執着みたいなものを感じるような…?少なくとも明るい感じはしないと思います。
作品の中に信仰心とか信念とかはよく見えるので、真面目な人だったんだろうなぁ。
いかがでしたか?
マチエールが面白くて、勉強になりました。
思ったより展示数多かったし、野獣派やこういうざっくりした画風が好きな方にはオススメできる展示です。
下はパンフレットと作品リストとチケット半券。