ボッティチェリ展の感想(2016年:東京都美術館)

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ボッティチェリ展
期間:2016年1月16日(土) ~ 4月3日(日)
会場:東京都美術館

上野公園にある東京都美術館で開催中の「ボッティチェリ展」。

かなり前からチラシを目にしていて、気になっていましたが、あんまり観に行くつもりはありませんでした。

でも先日行った「ラファエル前派展」がかなり良かったので、同じ系統の宗教画があるっぽいこちらの展示はどうだろう?と思い、行ってみることに。

サンドロ・ボッティチェリはかの有名な「ヴィーナスの誕生」などを描いた、ルネサンスの巨匠のひとりです。

チラシには「日本初の大回顧展」と描かれていて、かなり大きな展示っぽいキャッチフレーズですね。

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「ヴィーナスの誕生」1483年頃・テンペラ・ウフィッツィ美術館所蔵

公園内の看板。チラシとおんなじ「聖母子(書物の聖母)」と言う絵です。

この絵はサイズは小さいものの、青部分にラピスラズリ(高い絵の具)と、金箔が随所に使われたりしていて、かなりコストのかかっているものだそうで。お金にものを言わせない方からの、注文だったと思われます。

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美術館入り口のパネルもおなじ。

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混雑具合は…日曜日でしたが、まあまあ混んでるかなーって感じでした。

入場制限されるような展示ではないと思います。

土日でも大混雑!ってことはないでしょうが、ゆっくり見たい方は平日の方がおすすめです。

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ボッティチェリ展の概要

サンドロ・ボッティチェリ(1445年-1510)は、ルネサンス期に活躍した、イタリアのフィレンツェ生まれの画家です。

代表作は「ヴィーナスの誕生」「プリマヴェーラ」「東方三博士の礼拝」など。このうち「東方三博士の礼拝」は展示されていて、原画を観ることができます。

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「プリマヴェーラ」1477年-1478年頃・ウフィツィ美術館所蔵

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「東方三博士の礼拝」1475年頃・ウフィツィ美術館所蔵

今回の展示は、ボッティチェリの絵画20点程度(現存するものは世界で100点ほどらしいので、5分の1くらい集まってる計算に)と、師匠であるフィリッポ・リッピ、そして弟子でありライバルであるフィリッピーノ・リッピ、3人の画家の作品を中心に、78点ほどの絵画などを集めたものでした。(ブロンズ像、メダル、聖杯とかもありました)

展示構成は以下のとおりです。

  • 第1章 ボッティチェリの時代のフィレンツェ
  • 第2章 フィリッポ・リッピ、ボッティチェリの師
  • 第3章 フサンドロ・ボッティチェリ、人そして芸術家
  • 第4章 フィリッピーノ・リッピ、ボッティチェリの弟子からライバルへ

ボッティチェリ展の感想

作品は言うまでもなく宗教画・神話画ばかりで、展示室は何となく荘厳な雰囲気が漂っていました。

ルネサンス期のフィレンツェって時代背景がなかなかハードで、宗教的な動きがたくさんあった時代のようでした。パトロンがいても失脚したりして大変、画風の流行り廃りも結構あり、でも冒険的なことはやりづらい。

そのせいか、ボッティチェリは有名な作品がいくつもあるのに、実は最近まであまり注目されていなかったようです。※19世紀ごろから注目されたらしい

どうも初めは師匠の工房で修行し、その後独立して自分の工房を持つと言う流れがあるようで。この頃の絵画はチーム制で作られてたみたいですね。

もちろんボッティチェリがメイン(人物)のところを描くんですが、背景とか枠とかはお弟子さんが結構な範囲を描いていたのではないか、と思われる感じでした。ほんと画家って言うより、職人みたいなものだったのかも知れません。

でもやはり線がきれいで、傑作といわれる作品は本当に見ごたえがあってよかったです。人の表情がくっきりしています。

しかし弟子でライバルのフィリッピーノ・リッピの絵はボヤっとした表情をしていて、こっちはダヴィンチっぽくて神秘的だなぁって思いました(個人的にはこっちの方が好み)。

いかがでしたか?

今回のチラシとかチケットとか新聞とか。新聞がなかなか読み応えがありました。

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