ポンピドゥー・センター傑作展の感想(2016年:東京都美術館)

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ポンピドゥー・センター傑作展―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―
会期:2016年6月11日(土)~9月22日(木・祝)
会場:東京都美術館

生憎の曇り空でしたが、上野公園は観光客で賑わっていました。

不忍池の蓮もどんどん茂ってきましたねぇ…

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公園は混んでいましたが、東京都美術館入り口付近はそれほど人は見当たらず。

混雑具合は、まあまあと言ったところでしょうか…。

行ったのは土曜日でしたが、正面から絵を見るために待たなければならないと言うことはなかったと思うので、おそらく土日でもゆっくり観られるレベルです。平日だとガラガラかも知れませんね。

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基本的にこのピカソの絵がメインみたいですね。

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ポンピドゥー・センター傑作展の概要

フランス・パリの中心部にある「ポンピドゥー・センター」約12万点の所蔵品の中から、絵画、写真、彫刻、デザイン、建築、映像などいろいろな分野の作品を、71点ほど持ってきた展示になります。

1906年~1977年の年代に沿って時系列に展示されており、「1年1作家1作品」と言う括りがテーマのようです。なかなか面白い試みだと思います。

ポンピドゥー・センター傑作展の感想

私は絵が好きなので基本的に絵をメインに見るのですが、おそらく展示物の半分くらいは絵かな、と言った感じでした。

野獣派以降~近・現代のもののみなのが寂しい感じですが、その時代の何やら退廃的な雰囲気を味わうにはもってこいの展示だったと思います。

展示数が少ないせいか、1つ1つの展示スペースが広いのでかなりゆったり観覧できます。

展示作家はピカソ、マティス、デュフィ、シャガール、レオナール・フジタ、ボナールなど。

個人的には、ル・コルビュジェの絵があったのがかなり新鮮でした。

特にピカソの絵が傑作で、とても完成度の高い作品を持ってきてくれています。かなりサイズも大きいので見ごたえ抜群。

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「ミューズ」1935年
パブロ・ピカソ

マティスの絵はいつも目を惹かれるので、不思議だなぁと思います。やっぱりこの平面っぽさと、ビビットな配色のせいなんでしょうか…。

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「大きな赤い室内」1948年
アンリ・マティス

これもシャガールの有名な絵。下の女性(奥様)のガタイがいいのが気になります。上部の天使は後から加筆されたそう。

背景の街の小ささとか水の上に立っている辺り、夢の中の風景みたいですよね。シャガールの絵はいつも幻想的で面白いです。

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「ワイングラスを掲げる二人の肖像」1917-1918年
マルク・シャガール

いかがでしたか?

パンフレットなど。

社会科見学みたいに、サラっと行ってサラっと帰ってこれるみたいな、ライトな展示だったと思います。

なのでガッツリじゃなくて、軽い気持ちで芸術に触れたい方にオススメです。

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