画鬼・暁斎展の感想(2015年:三菱一号館美術館)

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画鬼・暁斎—KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル
会期:2015年6月27日(土)~9月6日(日)
会場:三菱一号館美術館(東京都千代田区丸の内)

以前から楽しみにしていた画鬼・暁斎展に行ってきました。

特に上の猫の絵をちょくちょく目にして可愛いと思っていたので、観てみたかったんですよー。

※だがしかし、この作品<惺々狂斎画帖(三)>は後期(8月4日~)の展示でした…残念!

場所は東京駅から徒歩5分くらいのところにある「三菱一号館美術館」。

この建物、コンドルの作品(のレプリカ)だそうですよ!よく見ると屋根の角度が不思議で、独特の雰囲気を醸し出していますね。

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道すがらのポスターです。緑とピンクの2種類。

パンフレットはピンクのバージョンしか見かけなかったけど…

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三菱一号館美術館入り口。

観覧したのは6月28日(日)で開催2日目だったんですが、それほど混んではいなかったように思います。まあそれなりに人はいましたが、人だらけで見えないよ!!って感じはなかったです。

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画鬼・暁斎展の特徴

河鍋暁斎/かわなべ・きょうさい(1831-1889)

狩野派に学ぶも、いろいろな流派の画法を取り入れ、高く評価される浮世絵師・日本画家。自ら「画鬼」と称する。

自分の号に「狂」と言う文字を入れたり、神田川で拾った生首を写生してドン引きされたりと、なかなかエキセントリックな人物だったようです。

ジョサイア・コンドル(1852 -1920)

イギリスの建築家。暁斎のパトロンで弟子、号は暁英。お雇い外国人として来日、日本建築の父と呼ばれる。代表作は鹿鳴館、旧宮内省本館、旧海軍省本館、三菱一号館など。

ロンドン万博で日本に興味を持ち、1876年に日本政府と契約、日本文化に親しみ、日本人と結婚した。

展示パネルには暁斎とコンドルの二人展、との記述がありました。

暁斎の作品を120点ほどと、コンドルの作品を少しと、建物の図面、日本画に関する本や手記、当時の記録などをまとめた感じ?

暁斎は最近まで、国内での注目度はイマイチだったらしいですが、外国ではとても人気のある日本画家だそうです。

画鬼・暁斎展の感想

暁斎の日本画は、ほんとにいろいろな種類の題材や画法・手法を用いているなぁと思いました。

歌川国芳→狩野派で修行したそうですが、これは狩野派っぽい線だけどこの塗り方はちょっと違うかな…など、掴みきれなくてモヤモヤする部分も。

細かくて時間かかってそうな作品、ザッと線を引いただけのシンプルな作品が混ぜこぜです。

そんなところが、評価されづらい部分であったのかも知れませんね。

中でも私の好きな作品は、妖怪や動物を描いたものです。

私見ですが、人物や風景の絵よりも、動物の方が生き生きとしていて、作者も楽しんで描いているような気がします。

特に猫が好きなので、猫に目が行ってしまう…。

猫又や、烏帽子を被ったミミズク、カエルの戦争など、かわいらしい・ユーモアの溢れる作品がたくさんありました。

やっぱり線の置き方が素晴らしくて、コレをスッスッと描いてる筆先を想像するだけでわくわくしてきますね。

あと、メトロポリタン美術館から里帰りしてきた作品群が凄かったです。

サルやウサギや猫の毛のふわふわ感…!

晩年に描いた作品だそうですが、とても細かく描き込まれ、筆さばきここに極まれりと言ったところでしょうか。必見です!

いかがでしたか?

ユーモラスな作品をたくさん見られて、楽しい気分になった日曜日でした。私も日本画描いてみたいなぁー。

こちらは買ってきたポストカードとパンフレット、チケット、作品リストなど。

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この猫の、踊ってるかんじが好き。

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