東京都内・周辺のおすすめ美術館まとめ:行ってみた感想とレビュー(その1)

美術館には展示そのものだけでなく、美術館そのもの(建物)や歴史、周辺の環境など、見逃すには勿体無いようなすばらしい要素がたくさんあります。

それらについて紹介したいのと、並べて書いておけばそれぞれの特徴も掴めて面白いかと思い、このような記事を作ることにしました。

紹介する施設は、絵画中心の展示があり、私が行ったことのある美術館に限ります。

なお、感想に関しては完全に私見です。

目次その1

目次その2

目次その3

スポンサーリンク

国立西洋美術館

20150718-1

URLhttp://www.nmwa.go.jp/jp/index.html

アクセス上野駅から徒歩1分。上野公園内にあります。

広さや所蔵美術品の質と数から言っても、日本一の美術館と言っても過言ではない、国内有数の美術館。

本館は国の重要文化財で、設計は世界三大建築家のひとり「ル・コルビュジエ」です。所蔵作品は松方コレクション(印象派系の絵画、ロダンの彫刻など)のフランス美術品が基礎で、その後収集したルネサンス~20世紀頭くらいまでのものが多いです。かなり広い範囲の西洋画が揃っており、ジャンルごとにまとめて展示されています。

コメント

私の好きな印象派の絵をたくさん所蔵している美術館で、常設展がとても充実しています。

企画展で行った際には、是非常設展ものぞいてみてください。所蔵品の数と広さに驚くことと思います。特にモネ・ルームと呼ばれるモネの絵ばかり集めた部屋があり、その迫力は圧巻。何がなんでも、一番おすすめの美術館!

東京都美術館

20150712-02

URLhttp://www.tobikan.jp/

アクセス上野駅から徒歩7分。上野公園内にあります。

北九州の石炭商・佐藤慶太郎の寄付によって建設された、日本初の公立美術館。

今の建物は一度建て替えられたもので、国立西洋美術館の設計に関わった建築家「前川國男」が設計しました。「美術情報室」と言う図書館のような施設があり、美術雑誌や資料を閲覧できます。

コメント

複数の展示室があり、いつも公募展や美術団体の展示会を開催しています。美術館と言うより展示場ってイメージ。たまに企画展があり、私も何度か足を運びました。

地下に潜っている赤茶色の建物と、入り口の丸い銀色のオブジェ(彫刻家・井上武吉の作品で、「my sky hole 85-2 光と影」と言うタイトルらしい)が目を惹きます。

20150816-3

東京藝術大学大学美術館

20150725-03

URLhttp://www.geidai.ac.jp/museum/

アクセス上野駅から徒歩10分。上野公園の北側、東京藝術大学の中にあります。

東京藝術大学出身者の作品や、国宝、重要文化財に指定されている高橋由一「鮭」などの作品を含む、約3万点弱の所蔵品がある美術館。企画展も年に数回開催されています。

コメント

地下と3Fに展示室があり、それぞれ違う展示をしていたりします。全体的には割と狭めでこじんまりとしていますが、たまに面白い企画展を開催しているので、ちょくちょくチェックしておきたい美術館です。

三菱一号館美術館

20150628-03

URLhttp://mimt.jp/(音注意)

アクセス東京駅から徒歩5分。

三菱地所が運営する美術館。赤レンガの建物は、「ジョサイア・コンドル」設計の「三菱一号館」のレプリカです。もとはオフィスビルでした。

コメント

ルノアールやルドン、ドニ、ロートレックなどの所蔵品があり、私好みの企画展をよく開催してくれる、とてもありがたい美術館です。

東京駅前と言うこともあり、綺麗なオフィス街の中に溶け込んだレトロな建物が、不思議な雰囲気を醸し出しています。ただし床が木でギシギシカツカツうるさいので、ヒールの高い靴や下駄での入館はおすすめできません。

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

20150905-05

URLhttp://www.sjnk-museum.org/

アクセス新宿駅から徒歩5分。

損保ジャパン日本興亜本社ビルの42階にある美術館。所蔵品は「東郷青児コレクション」と呼ばれる、東郷青児の作品と、東郷青児が収集した他作家の作品が基礎です。約58億円で購入したゴッホの<ひまわり>もあります。

時々企画展、所蔵作品展、年1回「FACE」と言う公募展も開催しています。

コメント

何といっても所蔵品であるゴッホの<ひまわり>、ゴーギャンの<アリスカンの並木路 アルル>、セザンヌの<りんごとナプキン>のインパクトが強い美術館です。最後の展示室にあり、ガラス越しですがいつでも観ることができます(たまに貸し出してる)。

そしていつ行っても基本すいているので穴場です。

国立新美術館

20150712-03

URLhttp://www.nact.jp/

アクセス六本木駅から徒歩4分。

日本最大の展示スペース面積を誇る美術館。国立美術館の中では一番新しいです。

建物は「黒川紀章」設計、コンセプトは「森の中の美術館」とのこと。

コメント

複数の展示室があり、いつも公募展や美術団体の展示会を開催しています。企画展が盛んで2種類同時に開催してたりしますが、その時は大混雑。立体・服飾・映像系などのアート作品も数多く展示します。

建物はガラス部分が多くうねった形で、いかにも近代アートって感じです。天井が高くて明るく、開放感があります。

森美術館

URLhttp://www.mori.art.museum/jp/index.html

アクセス六本木駅直結。

六本木ヒルズ森タワーの53階・森アーツセンターにあり、日本一高い場所にある美術館です。

主に現代美術を中心にした企画展を開催しています。

コメント

綺麗なオフィスビルの上の方にあり、雑踏の中ではなく小奇麗な都会の中の美術館、と言うイメージです。企画展はよく分からない現代アートが多いです。

展示の内容にもよりますが、基本的にすいてるイメージ。展示室は他の美術館に比べると狭めです。

Bunkamura ザ・ミュージアム

20150912-03

URLhttp://www.bunkamura.co.jp/museum/

アクセス渋谷駅から徒歩7分。

東急百貨店本店に隣接するBunkamura(劇場、映画館、レストラン、ショップなどの複合施設)の地下にある美術館。

よく企画展の最後の方に「バンクス花譜集」を展示していますが、所蔵品ではないみたい?

コメント

企画展は19世紀~近代の西洋画が多い気がしますが、絵本や印刷物の原画展示、騙し絵特集など、テーマに合わせた展示が人気です。

場所柄ファミリーやカップルが多く、混雑情報には注意が必要。また東急電鉄の株式優待で招待券が出回っているため、入場券が値崩れすることで有名です。

1階に貸しギャラリーがあり、作家の個展や美術品の即売会をよく開催しているので、そちらもついでに見ると楽しいです。

その2はこちら

http://tzcat.com/museum_review2/